スタッフの日々
母との会話で考えたこと
2010年09月28日
母が近所の人(マンションのお掃除の人だったかな?)から聞いた話。
「今年の夏の猛暑のせいで近所でも3人亡くなったそうですよ。そのうちの1人がホームレスの人だったんだけど、ある日その人が道に横たわっていて、水を持ってきてください、っていわれたの。お水をとりにいくこともできないくらい調子が悪かったみたい。だから持っていってあげたんだけどね、その2日後くらいに亡くなっちゃったらしいのよ。」
そのとき母はお水を持っていってよかったわね、そうじゃなかったらなんとなく嫌な気分になるわよね、と答え、その人もそうなの、よかったわー、と。
私はその話を聞いて何だか悲しい気分になりました。
自分でお水も飲みにいけないくらい調子が悪そうだったら、もっと別の対応があったんじゃないかって。
お腹もすいていたみたいだったんですって。
食事を持っていくとか、おまわりさんを呼んで事情を話すとか。そうしたら亡くなることもなかったかもしれないのに。
そう母にいったら、私もそう思った。そういいそうになった、やめといたけど、と。そうだよね、やっぱりそうだよね。
母の子供でよかったなあと思いました。
酔っ払って寝転んでいる人や道でうずくまっている人を見ると声をかけてしまいます、母も私も。
おせっかいかもしれないけれど、お互いさまです。自分だっていつどこでそうなるかもしれないんですから。
みんな気にはなるけどなんとなく声をかけられないんですよね。気持ちはわかる。鬱陶しがられてしまうかもしれないし。
それでも声はかけてほしい。何でもなければそれに越したことはないですから。
普段、どんなに気が合ったり、いい人だなと思う人でもこういう場面で「えっ?」って思ってしまうこと、あります。
そんな場面に出くわさなければ気づかないのに知ってしまった、みたいな。
だから友達をやめるとか、付き合わないってことではないけれど、うわーっ残念って気分になります。
こういう根本的な部分って育ちや考え方がものすごく出るものだと思うから、そういう人とは一緒には暮らせないですね。男でも女でも。
育ちね、、、やっぱり私、下町女だわ。。。
kei