2010年06月11日
今週起こった出来事。
娘がバスで下校中のこと。座っていた娘の前に3,40代の男性がやってきて、おもむろに娘の制服の襟を直したり、横に置いていた娘のかばんを取って中身を見たりしはじめたそう。
怖くなった娘は何もいえず、ただ、視線を外して終点まで過ごしたのですが、終点でその男性が先に下車した途端、周りの乗客達が「知り合い?違うの?それは大変だ。大丈夫?」と口々に心配してくれ、一緒に降りてくれたのだとか。
すると、バスの外で待っていたんですって、その男性。一緒に降りてくれた方々数人で娘が見えないように取り囲み(娘いわく、SPに守られたお姫様のようだった、ですと)、乗り換え駅のほうに連れていってくれたのですが、ふと見ると後をついて来ている!
危ないからと二人の女性の方が帰り道がわからないように、普段は通らないような経路を通って相手が見失ったのを確認してから、駅まで送ってくれたそうなのです。
乗客の皆様、ありがとうございました。
その日に限って独りで下校した娘。多分泣きたくなるくらい怖かったのだと思います。本当に感謝しております。
会社でその話を聞いた蕾と私は「大人になれば、やめてくださいっていえるし、逃げたりすることもできるけど、子供のときだったら怖くて動けなくなっちゃうよね。」と。
娘だって冷静なときであれば、周りの人に助けてっていうとか、席を移るとか、対処方法を考えられると思いますが、実際に遭遇してしまうと子供じゃ何にもできないのだな、とあらためて感じました。大人になると図々しく、じゃなくて経験を通していろんな対処もできるようになるし、ちょっとやそっとじゃ動じなくもなりますけど。
そういえば、私も小学5年生で初めて痴漢にあったとき(それも本屋で)、隣りが交番だったのにも関わらず、あまりにも怖くて、一緒にいた友達の手を引っ張って、交番とは反対側のビルの階段に隠れて、追いかけてくる痴漢から逃げたっけ。その後も交番には飛び込めず、ドキドキしながら家に帰ったのでした。
今ならすぐ交番に行くでしょうし、その前に「やめてよっ!!!」と足くらい踏んでしまうかと。大人になった今でも当時の様子を鮮明に覚えていますから、やっぱり相当怖かったんだと思います。1年くらい、その本屋さんどころかどこの本屋さんでも親が一緒じゃないと入れなかったですし。
だけど親にはいえなかったんです、口に出すのも怖くって。
別に悪いことをしているわけでもないのに、何だか自分が悪いことをしたような気分の悪さもありました。
そう考えると、今回娘が周りの大人に助けてもらって親にもきちんと報告できるというのは精神的にはよかったなあと。
「必ず周りの大人に助けを求める、人気のないところに逃げ込まない」もう一度娘に確認しました。
それにしても本当に腹立たしいことです。相手は大したことではなくても、受けた本人にしてみたらとっても傷つく行為なんですよっ!
可愛くても触っちゃダメ!!!です。
kei