2018年01月09日
あけましておめでとうございます
年末年始の慌ただしさも2日には落ち着き、今日まではほっとしながらのんびりしながらの数日を過ごしました。
その話はまた次回にして。
先日、ドッグランでくるみちゃんというゴールデンレトリバーに会いました。

人懐こく、そっとやってきて「撫でて」って。
他の犬とも問題なく、賢そうな女の子でした。
「繁殖犬だった子でブリーダー放棄なのです。6歳だけど何度も出産をさせられているので少し老けてみえるかも」
ランに連れてきたいた人は一時預かりさんだったのでした。
その日はまだ引き出して3日目だったので「くるみ」とつけてもらった仮名も覚えていなかったのですが、それから数日で名前を覚え、散歩もできるようになり、トイレも完璧になってしまいました。すごいね、くるみちゃん。
新しい家族をみつけてあげたいなあと思っていると、ちょうどいいタイミングで昨月10歳のゴールデンを亡くした犬仲間から、「明日、ブリーダーさんのところに新しい子犬をみにいこうと思っている」と連絡がありました。
くるみちゃんの話をすると、「見に行きます!」と。
ブリーダーさんのところに行った翌日、一時預かりさんにくるみちゃんを連れてきたもらったのでした。
その時に「6ヶ月の子犬ゴールデンの男の子も2頭いるのですが、1頭を一緒に連れて行きましょうか?」と預かりさんが気を利かせて下さったのでお願いし、昨日はくるみちゃんと子犬ちゃん、それに2歳のボストンテリアちゃん(仮名はやえこ 笑)を連れてきてくれたのでした。

昨年ゴールデンを亡くした犬仲間も3人やってきました。
ブリーダーのところに子犬を見に行った人は、「劣悪な環境でとてもじゃないけれど欲しいと思えなかったの」といい、保護犬の子犬ゴールデンちゃんをトライアルすることになりました。
もうひとりの人は前のゴールデンもその前のゴールデンも保護犬。
おまけに前の犬は今回の保護団体から譲渡してもらったとのこと。
「でもね、、、その団体について私は違うと思ったから。ブリーダーは使わなくなった犬を放棄犬収拾場業者に引き渡して、その団体は収拾場から引き取って里親を募集するのよ。引き受けるところがあるからその循環がなくならない。次々に犬が出るからその団体は審査も甘い。だから私はその一端を担ぎたくないのね。残念だけど、その団体からの子は引き取れない。代表と話したけれど改善することもないし。」
そうなのか。
一時預かりさんは「各犬の経緯を詳しく聞くと色々と思うところがあるから私は聞かないのです」と。
目の前の命を救わないとという考えもよくわかりますし、そのシステムを改善しないといつまでも不幸な犬、悪徳ブリーダーはなくならないという考えももっとも。難しい問題だなあと思いました。
保護活動に詳しい友人から話を聞くと、「ブリーダーが廃業するときってね、保護団体はその情報を聞いたら一目散にそこに行き、連れてこられるだけの犬を引き取ってくるの。そうしないと、すぐに別のブリーダーが現れて、『あっ、この犬はまだ使える(繁殖できる)から持ってくよ、1万円でいい?あっ、この子もいけそうだな、じゃあ、これ全部で3万円で引き取るよ』ってなるのよ。で、また辛く苦しい毎日が犬達を待っているのよ。そういう団体もあるし、やっぱり目の前の犬達の不幸が続くのがわかったらなんとかしなくっちゃって思っちゃうよね。」
生体販売するペットショップなんて必要ないと思うし、ブリーダーもいらないと私は思っています。
もちろん、自分の子供のように大切に育てて種を守る為に丁寧な繁殖をさせ、本当に大事にしてくれそうな家庭に販売するブリーダーもいます。
それはそれで必要なのかもしれない。種を存続させるためにね。
でも、動物を繁殖、販売を主な仕事にしている人はやっぱり利益を追求してしまいますよね。
なかなか難しいのではないかと思うのです。
この問題は簡単に解決しないですし、真剣に動物のことを考えているからこその様々な考えなのです。が、やっぱり私は目の前の命、目の前の動物の幸せを考えると手を差し伸べたいと思ってしまうのです。
子犬はいくらでも引き取り手がいます。だからもし可能であれば成犬を、と思いますし、純粋種や純水種同士のミックスよりもいわゆる「雑種」は本当に難しい。繁殖犬は本当に辛い毎日を送り続けてきたのでしょうし。
「動物好き」な人。
その辺りをよくよく考えて、新しい家族をみつけてほしいなあと思います。
くるみちゃんもやえこちゃんも是非ご検討下さい。
・くるみちゃん:推定6歳、メス、ゴールデンレトリバー。元繁殖犬。おとなしく賢い。血液検査の異常なし、その他はまだ検査中。
・やえこちゃん:2歳、メス、ボストンテリア。穏やかで他犬とも上手く付き合えるが、家ではまだやんちゃ盛り。フィラリア陽性なので通年投薬が必要です。
宜しくお願い申し上げます。