2014年02月18日
娘の影響で西炯子さんの漫画「娚の一生」と「姉の結婚」を大人買い。
娘は「恋と軍艦」という作品が好きなのですが、この2つは30~40代の大人向け作品です。
「これ、読んでもそれほど面白くないと思うよ。主人公達の気持ちがよくわからないと思うから。中学生でわかったら怖いけど」というと、「そうかもね。どっちも大人の人が面白い漫画みたいだから」と返ってきました。やっぱりそうなのね。
結論からいうと、私は「姉の結婚(以下、あね)」のほうが好みです。まだ完結していないですけど。「娚の一生(以下、おとこ)」は全4巻でした。
「おとこ」は30代後半のキャリア女性と50代前半の大学教授の結婚までの話。クセのある大学教授が主人公の女性に一目ぼれ、それとなく強引、だけど若男子のように追い詰めることもせず、恋愛に疲れて臆病になっていた主人公をふんわり包み、そしてちょっと哀愁を漂わせながら、少しずつ距離を縮めていくのです。
ブログなどの感想をみると、こんな男性に出会いたい!こんな愛され方をしてみたい!こんな男性いないでしょ!と大絶賛。
確かにずっと大切にしてくれそうですけどね。でも、全く心に響かなかったのです、私。
だって、ちょっぴり変わり者っぽいですし、おじさんなんですものー。
未だに白タイツにかぼちゃパンツの似合う白馬に乗った王子様がタイプなのに、この大学教授は枯れ始めてる。
我儘を聞いてくれる包容力や余裕のある人も好みなので年下は苦手なのですが、漫画なのに枯れている男性には感情移入ができなくて。皺とかいらないからっ、って思ってしまいました・・・
「あね」は40代の男女が主人公。小学校の同級生だったのですが、男性側が勝手に片思いのまま大人になり、地元に帰ってきた女性と再会。びっくりするほどのイケメンになり、大人気の精神科医にもなった男性のことを初めは全く気づかなかった女性だったのですが、男性の奇天烈なアプローチに惹かれていき、しがらみで結婚生活を続けている男性と不倫関係に。
この女性の心模様が切なくて。
同じ気持ちを経験したことはないのであくまでも想像なのですが、いつの間にか大好きになってしまった男性を離したくないという感情と、彼の心は得られても立場は不倫=悪という理性。相手が自他ともに認める素敵なモテ男であればあるだけなおさら辛いだろうなと思うのです。
読んでいると胸がギュッと締め付けられます。オススメです。
どちらにしても、中学生には理解しきれない感情や行動だと思うのです。こういうとき、大人っていいわぁと思うのですよ、ふふ。
今日のお弁当。
豚キムチ&炒り卵丼。豚キムチにはニラとえのきだけも入れて。
ソーセージ。
色々プチトマト。
洋梨。シルバーベル。