スタッフの日々
間違いテロップ
2011年08月05日
昨日の東海テレビ「ぴーかんテレビ」の事件。
事件、っていっていいと思う。
生放送中に出された視聴者プレゼント当選者のテロップが「汚染されたお米 セシウムさん」「怪しいお米 セシウムさん」と書かれていました。それを23秒も流し続けていたのです。
その番組、観たことはないのですが、人気の番組だと聞いていました。
番組のなかで通販があって、うどんの説明がされていたのですが、そのときに別コーナーのプレゼント当選者を知らせるテロップが映ってしまっていたという内容。そしてその当選者の名前が上記のものだったのです。
番組を作る際、収録前にリハーサルをします。段取りを確認したり、カメラワークをチェックしたり。
そのときに、タレントの代わりとしてスタッフが出演者の名前を書いた札を首から下げて立ち位置や流れをみたり、テロップの順番を確認します。
今回露出してしまったテロップはそのリハーサルのときに使ったダミーだそう。当選者がまだわからないので適当に書いておいたってことです。
そしてそのプレゼント内容は岩手県の「ひとめぼれ」。
酷い。
本当であれば放送では流れないものです。
だから余計に腹立たしい。
どういう経緯のプレゼント商品なのかはわかりませんが、今は日本みんなで復興を目指して頑張っている最中なのに、それを馬鹿にしているかのような内容。
テレビに映っていないところでスタッフ達はそういう感覚でいるのだな、と。
日本頑張れ、とかみんなで復興、とか、一番いっているのがテレビなのに。
日本をなめるな、って感じ。
テロップを作ったのはひとりかもしれない。だけど、それを見ている周りのスタッフ達も容認していたからそんなダミーがあるわけで、みんなで嘲笑しながらリハーサルをしていたんだろうな、って、嫌な推測をしてしまう。
そして生放送中に間違って(それもコーナーすら違っている)出てしまったテロップを、そのまま長時間(23秒らしいです)も出しっぱなしにしていたのです。
そこのスタッフ、何をしていたのでしょうね。
生放送は現場で動いているスタッフの他、プロデューサーなどの責任者もモニターを見ながらチェックしているはずです。
それなのにね。
だらしない番組だと思います、ホント。
そして今朝は番組の放送が始まる時間にアナウンサーによる謝罪コメントが放送されました。
なぜアナウンサー?
そんな小さいレベルじゃないんじゃないかな、って思うのですが。
会社のトップが謝るくらいの出来事なのではないでしょうか。
震災の影響でいろんな会社が潰れているのです。とっても大変なのです。ギリギリのところでなんとか踏ん張っているのです。
謝ってどうのって問題じゃないです。
だけど、日本人としてどうしても納得いかない。
岩手の人達がどんな思いで暮らしているのか、どんな苦労をしてお米を作っているのか。
そういうことを沢山取材、放送してきているテレビの人達なのに。
風評被害が問題になっている現状、わかっていますよね?
それで仕事がなくなってしまう人、沢山いるのです。仕事がなくなったらどうやって暮らしていくのですか?
腹立たしいです。
「ふざけ心」
謝罪コメントでこう表現していました。
ふざけ心が認められる現場なのですね。
ふざけ心で誰かの人生が狂ってしまうかもしれないのにね。
どうしても納得がいかなくて、今日は怒りの日記になってしまいました。
今日もお弁当はお休み。
パンが食べたかったんだもん。
kei