スタッフの日々

ヴァロン

2019年07月18日

昨日の朝、犬仲間から連絡があり、「これみて!こんなに酷いことってある?」

ボルゾイのヴァロンのインスタでした。(ご存じない方は「ヴァロン ボルゾイ」で検索すると状況がわかります)

私はその犬仲間の知り合いかと思い、「酷いね。かわいそうに。ブリーダーというより繁殖屋だわね」と書きつつ、「ペットショップで買う人がいなくならない限り、こんな子は次から次へと出てくるんだよね。ペットショップやこんな繁殖屋で安易に買う人間が不幸な動物を増やしているのよ。知らないとはいえ、罪は重いし、知っていても気に留めずに買ったならばこのブリーダーと同罪よ。だから私はイベントでもこういった現実を知らせていかないとって思ってる。そして、この飼い主さん、もし悔しく許せないならばブリーダーを訴えることもできるかと思うけれど。」と返信しました。

犬仲間は「私は知り合いでも何でもなくて、snsで拡散してと情報を流しているみたい。ブリーダーから買った子でもこんな現実あるんだね。」と。

みんな本当に知らないんだな、って悲しくなりました。

うーのことをインスタなどにあげ、それをみているはずの犬仲間がその言葉か、ってね。

ヴァロンのようにショッキングな写真でもないと結局他人事にしか思えないのね、多くの人は、って思いました。

その犬仲間は20年近くの知り合いで彼女もずっと犬を飼っているのですが、それでもこんな感じ。

最近はお互い時間がバラバラで、うーと会ったのも1度だけなので、毎日ランで会う犬仲間とは状況把握が全然違い仕方がないのですが。

ヴァロンの飼い主さん、どんなにか後悔していることか。ブリーダーなんてそんなものだとようやくわかったのだと思います。

「ヴァロンのお里のブリーダーで、ヴァロンを取り上げた人だから信頼していた」「ヴァロンとヴァロンと交配させる子だけをブリーダー宅に置き、他の子達はヴァロン宅で預かっていたので、きちんとヴァロンをみてくれると思ったのに」

飼い主さんはそういっています。

もうね、全然違うから。ブリーダーの感覚と一般の飼い主との感覚は。

ブリーダーはお金儲けの為、もしくは名誉の為に動物を扱っているのですよ。ヴァロンがコーシングで優勝したりと有名な犬だからその子供をとりたいだけなのですよ。そこにはヴァロンへの愛、犬への愛があるのではなく、子供を売るときにハクがつく、高く売れるからどうしてもヴァロンに交配をさせたかったのですよ。

どうしてそこがわからなかったの?って、腹立たしい気持ちも生まれてしまいました。

去勢していないオスだからといって、どんなメスでも交配したいわけじゃない。

それなのにブリーダーって人達は介助といいながら無理矢理交配させたりするのですよ。

ペットショップに卸さないブリーダーだからちゃんとしている、ちゃんと動物への愛があると思うことが大きな間違い!

ショーに出すような犬だけを扱うブリーダー、もちろんペットショップに卸すことなんてありえないブリーダーだって、たいして変わらないです。

ショーで好成績を収められるような子は室内で自由、フードも高品質、それ以外の子はケージ暮しでそこまで高品質ではないフード、基本的にどの子も散歩はしない、なんてことはざらです。

ショーでもダメ、交配してもいつも上手くいかない子はひっそりと里親に出されます。

それでもそんなブリーダーはSNSで「どの子も大切!すごく大事に育てています。」なんてよさそうな写真ばかり載せたりね。

だいたい、ショーに出すなんて人間の自己満足以外の何者でもないですし、そのための生活だって犬にとって楽しいとはいえないです。

馬鹿だなー、そういう人達がヴァロンのような残酷な結果を生んでいるのになー、ってつくづく思います。

「次は保護犬を」なんていっている暇があったら、今苦しんでいる子やこれから生まれてくる不幸な子達の為に、ほんのちょっぴりでも動いてくれたらいいのに。

私のところにはこんな話があるたびに色々な人から「酷い」「かわいそう」なんて言葉とともに情報が送られてきます。

じゃあ、その子の為にあなたは何か働きかけはしたの?何かする予定はあるの?っていつも思いますし、そう口にもします。

かわいそうと嘆くだけじゃなんにも変わらないのです。

 

 

 

 

 

 

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