スタッフの日々

感じよく気持ちよく

2018年04月24日

ある日のドッグランで。

私が帰宅した後の出来事なのですが、ボールを手にしていた女性にボールが大好きな(他人の)犬が手元に飛びついてしまい・・・

「痛い!」

犬がボールを取ろうとしたところ、手まで一緒に咬んでしまったらしいのです。

「痛い!血が出てきたわ!どうしよう、痺れてきて動かない!」

咬んでしまった飼い主さんは慌てて「ごめんなさい!大丈夫ですか?」と走り寄り、手を洗うところまで付き添いながら「本当にごめんなさい!」と心配していたのだとか。

咬まれた女性は「大丈夫じゃないわ。痛くて手が動かせない。病院に行かなくちゃ」と自分の犬を連れて帰っていったのでした。

ランの中にいた人達はその様子に唖然。

「いやー、私ならどんなに痛くても口にしないで、そっと痛がるわ」「お互い様だし、こんなこと、みんな経験しているけれど、やっぱりいわないわね。痛くても我慢してさりげなく帰るし、大丈夫、気にしないで、っていうわよね」

そんなことをみんな口々にいい、びっくりしていたそうです。

そうなのですよね。ボールの使用やおやつをあげることは本当はランの中では禁止なのですから。

ボールを持っていれば欲しくて今回のようなことになることもありますし、おやつをあげるときに犬によってはガブッと手まで齧ってしまう子もいます。絶えず周りを気にして立っていないと、犬同士で走っていて人間にぶつかってくることもあります。

特に大型犬なのですから、ひとつの動作がとても大きく痛い。

これは仕方がないことなのです。それが嫌ならばボールやおやつは一切やめなくてはいけないですし、他の飼い主とおしゃべりもせず、四方八方に目を配り、犬達の行動に瞬時に対応できるようにしておかなければいけないのです。

自分の犬がボールで遊び、おやつをもらい、走り回っているのであれば、自分の犬だって同じことが起こらないとは言い切れないのです。

実際、そんなこと、飼い主達は何度も経験しています。

私もラン以外の場所でしたが、犬達におやつをあげていて手までバクッとされてしまい、しばらく止まらないくらいの流血の後、ものすごく腫れて2週間も痛みが引かず、、、なんてこともありましたが、もちろんその飼い主さんにはいいませんでした。

なるだって間違って歯が入っちゃったこともあるかもしれないですし、今後もあるかもしれないですから。

もうね、本当にお互い様なのですよ。

咬まれた(というか歯が入ってしまった)女性はランを出た後に会った人にも「もう痛くて大変なのよー」と散々話し、帰宅後は(その犬の飼い主と)共通の友人に連絡し顛末を話し、心配したその共通の友人がお互いをlineで繋げたところ、延々と「痛い。痛いから夕方の散歩はシッターさんにお願いした。」「治療費なんてありえない。でももし今後、整形外科に通うことになったりリハビリをするようなことになったら相談します」とその痛みを訴え続けたのだとか。

悪気はないのはわかるのです。そういう人だから。

他人の気持ちを慮ることが難しい人なのです。いつも空気を読まないし、自分のいいたいことだけをどんどん口にするタイプ。

わかるのですけれどね・・・

子供もいる人ですし、今までの人生で問題が色々起こっていたんじゃないかなー、本人が空気を読まないから周りの雰囲気がおかしいことに気づいていないことが功を奏しているのかもしれないなーって思いました。

悪い人ではないのですけれどね・・・

 

「世の中って本当にいろんな人がいて、いろんな常識があるよね。変な人って思う人、ランにも何人もいるけれど、実は私もそういわれていたりしてね」

仲良し犬仲間がそういったのですが、本当にそう。

常識って人によってちょっとずつ違う。大きく違う人ももちろんいるけれど。

あまり迷惑をかけずに、そして自分の常識を押し付けずに、自分も周りも「感じよく気持ちよく」の存在でいられたらなあと思うのでした。

 

 

 

 

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