スタッフの日々

新しい家族
2012年05月07日
茨城で保護犬活動をしている方と連絡を取り合うようになって1ヶ月ちょっと。
きっかけは「いつでも里親募集中」という里親探しのサイトなのだけど、どの写真もニコニコ笑っているようにみえるワンコに目が止まって。
パフィという2歳半のミックス犬。
近所で生まれた3匹の仔犬をもらってきた前の飼い主はいい加減な飼い方で2匹を交通事故で死なせ、残った犬を散歩にも連れて行かず、棒で叩いていたらしい。その話を聞いたその活動代表の方が譲り受けてもらった、、、それがパフィ。
パフィという名前もその代表がつけたのです。だって、飼い主は名前さえもつけていなかったんだから。
パフィはボーダーコリーとゴールデンレトリバーを混ぜたような子。
中型というよりは大型に近い。
不幸な境遇で育ったのにも関わらず、人も犬も大好き、穏やかで明るく元気いっぱい。問題行動もなさそう。
この子ならと、実家の猫が昨年末に亡くなって以来、しょんぼりだった両親に勧めてみたのだけれど、最初は年齢的に犬、それも大型を飼うのは難しいと躊躇した。私が昔飼っていたゴールデンの介護をみて、これは体力がないとダメだと思ったらしい。
そのくせ、小型犬は嫌、っていうし。
でも、一応、なんていってパフィのサイトを見せると、その可愛さにやられた両親、毎日何度もチェックしてた。
「じゃ、一時預かりボランティアをしたらどう?」
愛護センターに引き取られた犬猫は1週間で処分、飼い主が連れてきた子は即処分となります。
犬や猫はどんな飼い主でもその人が全て。絶対の信頼を置いています。
それなのに、自分勝手な理由で処分なんて。
処分場では人が来るたびに迎えにきたんじゃないかと寄ってきたり、怖くて震えていたり。
愛護センターの人は1匹でも命が助かるようにと、登録している保護団体に可能性のありそうな犬猫がいると連絡してきます。
保護団体はその子たちを引き取って里親を探すわけです。
まずは健康チェック、ワクチン接種、去勢手術などをして、家庭犬として問題行動を起こすことのないよう、しつけをしてから里親を探すのです。
動物が好きだけじゃできない。
全ての子を助けられるわけじゃない。
あまりにも年をとっていたり、病気の子は助けられないし、土佐犬のような闘犬はどんなに性質がよくても絶対に引き出せない。即殺処分です。
ブリーダーが不必要になった子を捨てに来るし、虐待した子がみつかることもある。
ペットに関する嫌な部分ばかり見ることになるのです。
本当に辛いと思います。
でも、自分がやらなくっちゃ、命を救わなくっちゃという信念で動いているのです。
保護団体はどこもいつも保護犬猫でいっぱい。
助けられるはずの命もスペースや世話をする人数の関係で諦めなくてはいけない状況もあります。
一時預かりボランティアはそのスペースのひとつになるということです。
命をひとつ預かれば、またひとつの命を救ってこられるのです。
ボランティア宅で暮らしながら、里親さんがみつかるのを待つのです。
これなら両親もできるでしょ。
恐らく預かりから里親になってしまうのだろうけど。
ということで連絡のやりとりをして、4月29日、パフィやその他の預かり候補犬くんたちに会いにいきました。
そして、やはりパフィに決定。
5月4日、保護団体の方がパフィを実家に連れてきてくれました。
ちょっと寂しそうだけど、多分パフィの性格ならばすぐに慣れると思います。
そして嬉しそうな両親!
我が家の犬、とびとも仲良くできそうです。
新しい家族、パフィ。
幸せだなあ、と思ってくれるといいんだけどな。
今日のお弁当。
3色おにぎり(昆布、梅、練りウニ)。
鮭の塩麹漬け焼き。
紅ショウガ天とスナップエンドウの煮物。
かき菜とベーコンのソテー。
プチトマト。
すいか。