スタッフの日々
左岸を読んで
2012年03月23日
読み終わりました。
上巻は本当に退屈でした。多分、同じ内容であっても、彼女だけの作品だったら、もっと違う感じになっていたと思う。
「右岸」の辻仁成と作品の流れを考えて作ったものだからか、制約があるのか、と思ってしまうような窮屈感やノロノロ感があって。
前の日記(3月13日)でも書いたけれど、いつもの江國作品の主人公とはまたちょっと違うのも好きじゃなかった。
下巻になってからのほうが、らしい。
でもとてもせつなく、悲しくなりました。
これは読む側の年齢や立場によっても感想が変わってくると思うけれど。
スカっとした読後感は得られませんでした、私は。
私よりもっと年齢が高くなるとこのズンとくる気持ちはさらに大きくなるんじゃないかな。
薄々、もしくはすでにはっきりとわかっている、若さの輝きやパワーから外れてしまった諦めや脱出感、そんなものから、人間として年老いていくことの不安とか。
うーん。
オススメとはいえない、かな。
でも読みます、右岸も。
今日のお弁当はなし。
パンを沢山食べちゃいましたー。