スタッフの日々
最近読んでいるのは
2012年03月13日
寒ーいっ。
今日は朝から娘は友達とディズニーランドへ。寒いだろうな、きっと。
普段は何度起こしても目を覚まさないのに、今日は1度目の目覚ましで私を起こすほど。遊びの気合いだけはすごい。
いいやね。楽しそうだやね。
土曜日は水族館に行くのだと。そりゃ楽しいやね。
私も友達を誘って遊びに行こうかな。雨らしいけど。
最近読んでいる本。「左岸」
江國香織と辻仁成が同じ登場人物でリンクさせながら、主人公の男と女、それぞれの視点、人生を書いた本の女性のほう、江國バージョン。
ちなみに辻バージョンは「右岸」
随分前にも「冷静と情熱のあいだ」で同じ試みがあったのですが、そのときも江國作品から読みました。
元々大好きですしね、江國作品。この人の本を読んでいると、頭の中だけでなく、現実世界までが作品色になってしまうのがなんともいえなくて。
身の周りにある、日常のなんてことのない感情、感覚、出来事が、すごく的確に綺麗な文章になってしまうところも好き。
何を書いても一本筋の通ったような凛とした感じも好き。
それに対して辻作品はどうも好きになれないのです。そんなに沢山は読んでいないのですが。
「冷静と~」もダメでした、彼のほうは。なんだろう。かっこつけている感じがするからかな。薄っぺらい感じがしちゃうからかな。男性と女性の違いかもしれませんが、心情が丁寧に繊細に描かれていないように感じてしまって。
江國さんもスノッブという言葉がちょっぴり見え隠れする作品だと思うのですが、内側の感情やそれによる行動が本当に丁寧に的確に繊細に描写されているので、そのそこはかとなく感じるそのスノッブさまでもが美しい。
辻さんはベタ。だから美しくない。表現力の差でしょうか。
そんなこんなで今回も江國バージョンから。
上巻を読み終えてやっと落ち着いてきました、私。
主人公に親近感が湧かなくて。行動も生き方も考え方も。だけど愛すべきキャラだから、という女性でもなくて。いつもの彼女の作品は不自由な生活をしていても心が自由という主人公が多いのですが、この主人公は自由に生活しているのに心が縛られている。そこが苦しくて。
上巻の終わり頃になって主人公が随分大人になった辺りからようやく楽になってきました。眉間に皺が寄っていたと思う、絶対!
後半が楽しみです。
今日のお弁当もなし。