スタッフの日々

画像: とうとう

とうとう

2011年11月15日

大食が亡くなりました。
あと10日で14歳のお誕生日だったのに。

私達は普段、ガーちゃん、って呼んでいました。

ガーちゃんは沢山病気をしたワンコでした。

腫瘍体質のようで、目の腫瘍で2回、筋間脂肪腫で2回、肥満細胞腫で1回、そして、結石で1回。去勢手術も入れると7回の手術!

心臓も悪かったのにいつも頑張ってきました。

最後の病気は手術ができない、悪性リンパ腫。
今度は抗癌剤の治療に耐えてきました。

「今までこれだけの病気をして、毎回頑張っている。今回ももう普通の子なら、動けなくなるほどなのに。大食は本当にすごいです」

先生たちも褒めてくれていました。

全身のリンパが腫れ、筋間脂肪腫でパンパンに腫れている左後腿のせいで、ゴールデンリトリバーのような大きさに浮腫んでしまった脚がうまく動かせないのにもかかわらず、それでも毎日1時間近くの散歩をしていました。
呼吸が苦しいのに「帰らない」っていってたから。

急変したのは昨日。だから一昨日まではゆっくりですが、散歩していました。実家のそばにある、大好きな広場にも連れていくことができました。

日曜。リンパの腫れがさらに大きくなり、先生から3つの選択肢を提案されました。

1.抗癌剤を体力の持つ、ぎりぎりまで使ってみる。上手くいけば、腫瘍が小さくなるので呼吸が楽になる。ただ、全身の癌細胞を叩くので、それに負ける可能性も。

2.何もしない。栄養点滴程度。今よりもどんどん本人が辛くなるのは確実だが、抗癌剤の辛さもない。

3.安楽死。


本人は散歩もしたいし、ご飯も食べたい。生きる気力がある状態での3はありえない。
悩んだのは1と2。

そのときに浮かんだのが同じ病気で亡くなった前の犬。呼吸が苦しく、口を変に開けていたので、歯が唇に当たり続け、穴があいてしまったほど。
あの辛さを思い出したら、何もしないということはガーちゃんもそうなっていくわけで。
前の犬よりも医学が進歩したから使える抗癌剤も増えた。ガーちゃんは毎回、乗り越えてきたもの、今回も上手くいけば、本人が楽になれる。

そう思って、1を選びました。

日曜夜、病院から帰ってきたガーちゃんは疲れていたけれど、おやつを食べ、お水を沢山飲みました。
でも、夜中には脚に力が入らなくなり、立てなくなりました。
抗癌剤の副作用というよりは体力の限界、だったのかも。それなのに抗癌剤を使ってしまった。
身動きがとれないガーちゃんのそばで朝まで付き添っていました。
高熱なので喉が渇く、熱い。30分ごとにお水が欲しくなり、2時間ごとにおしっこに行きたくなりました。歩けないので胴体を支えながら、中庭まで気力で進み、おしっこをします。ほんの2,3分のことなのに、それだけでぐったり、頭から倒れこんでしまいます。
こんな風になってしまうなんて。

朝になり、ベランダにむかいたがったガーちゃん。出した途端に私の腕の中に崩れ落ちてしまいました。多分一瞬意識もなくなってしまったと思います。
もうダメだ、と思った途端、私の踏ん張りもプツンと切れてしまった感じで、「いやだよー、いかないでー」って抱きかかえて声を出して泣いてしまいました。でも、すごくいい具合に私の中にすっぽり入っていて、私のものだ、私だけの時間だ、ってそのときすごく感じました。不思議な感覚。
多分、それが私へのガーちゃんからのお別れの挨拶だったんじゃないかと。

気になりながらも義母にお願いして会社に行った私。
夕方、ダンナから電話があり、「ガーちゃん、鳴き叫んじゃって、みていられない。かなり辛いんだと思う。これから病院に連れていくけど、もう危ないと思うから、病院にむかって」

娘が帰ってくるのを待ち、急いで病院へ。妹にも連絡し、ほとんど同時に到着。ガーちゃんは酸素室に横たわっていました。義弟や母も到着。総勢8人。
私達がそばに行くと呼吸が乱れたので、意識はしっかりしているのがわかりました。
貧血が酷く、輸血をすることで呼吸が少し楽になると思うという、先生の話を聞き、同じ血液型を持つ知り合いのワンコに輸血を頼み、21時半くらいから輸血開始。
2時間くらいかかるとのことだったので、一旦みんなで帰宅。
0時半頃に連絡があり、少し落ち着いたとのこと、その状態で車で30分かかる自宅に連れ帰るのは体力的にかわいそうだし、酸素室にいるほうが呼吸も楽だろうと思い、朝一番のお迎えを決めました。

4時5分。病院から電話。
「大食くん、呼吸が止まりました」
すぐお迎えに行きました。
院長先生によると、3時半頃まで、主治医の先生が付き添って看護していたのだが、落ち着いてきたので、院長と交代、4時頃に呼吸が浅くなったと思ったら、スーッと眠るように呼吸が止まったとのこと。
苦しまなかったんだ、よかった。

ダンナが「ガーちゃんが会いにきたんだよ。2時半頃・・・」
ダンナが部屋にいたところ、ガーちゃんの尻尾が腕に触れて「あれ?ガーちゃん?」って思ったのだとか。
妹のところにも。亡くなったとメールをすると、「今メールしようとしていたところ。さっきガーちゃんが、って思って目が覚めた」
みんなにありがとう、っていいにいったのかな。
私にはなかったけれど、朝の不思議な感覚が多分それだったに違いない。

いつもの場所に寝かせてあげて、散々泣いたのだけど、もう1匹の犬、とびの散歩に行こうとしたのに、「ガーちゃん、お散歩行くよ」とつい。また号泣。

泣きすぎて頭が痛くなったし、ここのところ、ガーちゃんのことで遅刻や早退が続いたから今日はちゃんと行こうと。
だけど、だんだん冷たくかたくなっていくガーちゃん。お腹のところだけがまだ温かくて柔らかい。帰ってくる頃には全部が冷たくなってしまうのだろうと思うと、なかなか会社に行くことができなくて。娘も泣きながら学校に行ったのにね。結局、遅刻。

今日は静かなガーちゃんのそばで眠ることにします。

コンビニ袋に入れられてごみ捨て場に兄弟4匹で捨てられていたガーちゃん。カチコチだったガーちゃん達を蘇生してくれたのも院長先生たちでした。「あれからこんなに時間がたっていたんですね」と院長先生がしみじみいっていました。

娘よりもガーちゃんとの時間のほうが長いんだもん。
その娘、中学生だもの。

本当に沢山の思い出があります。

困った。立ち直りたくない。

こうして書いていても頭が整理されない。

困った・・・ 

 おやつまちのガーちゃん。もう会えないのか・・・

今日のお弁当。

オムライス。鶏挽肉、玉ねぎ、にんじん、ピーマンをバターで炒め、塩胡椒。ご飯を加えて、塩、ケチャップで味付け。溶き卵に塩、パルメザンチーズを入れて薄焼きにし、チキンライスにかぶせました。元気だしてね、のまんまるちゃん。

ソーセージとプチトマト。レモンパセリ味のソーセージを焼き、プチトマトと一緒にスティックに。

焼きチーズ。

にっこり梨。ドデカイ梨。瑞々しくて美味しい♪

 

kei

ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内
Powered by おちゃのこネット