スタッフの日々

今日の読み物

2010年12月27日

自宅の最寄り駅のところでビッグイシューを販売しているおじさんはオレンジ色の帽子がトレードマーク。

いつもニコニコしていて、駅に向かう人達に「いってらっしゃい。」と声をかけています。

新刊が出るたびに購入しているのですが、おじさんは本当に営業上手。

「今回の内容はですねぇ、、、」と興味がわきそうなところを教えてくれ、その進め方がいやらしくない。バックナンバーも綺麗にディスプレイしているし、保管もとても丁寧。ホームレスになる前は人気の営業マンだったのかなぁ、と想像してしまうほど。

今日もダライラマが表紙の新刊が出ていたので購入すると、「ダライラマが雑誌のインタビューに答えるなんて、とっても珍しいことらしいですよ。」と。そこで終わりじゃなくて、「今日はもうひとつ、ご紹介したいものがあるんです。路上のうた、というホームレスが作った川柳なんですけどね、これが笑えるものばっかりなんです。お嬢ちゃんも笑っちゃうよ。」と娘に向かって、ほら、とページを開いてみせて。目に飛び込んだのはこれ。「蚊に刺され 悪戦苦闘で 夜が明ける」その場面を考えて娘と笑ってしまいました。

ついついこちらも購入。本当に商売上手!

娘は電車を待ちながら早速読み始めたのですが、「面白いよ、これみて。これも。」と。

だけど、読後の感想は「面白かったんだけど、悲しくもなった。」と。

そうだよね。きっと私もそう思う。

「期限切れ 残さず食べて エコ活動」 「おみくじの 『大吉』信じ 励む日々」

頑張って日々を過ごしている様子がみてとれて。

ホームレスの人のことを、怠けているから、とか、わがままだからだ、とか、色々いう人もいるけれど、大変な生活をしているということは確かであって、困っている人にできる範囲で手を差し伸べることが悪いことだとは思わない。

友人のなかには、自分の子供のためにはお金を使えるけれど、ホームレスの人たちのために使う必要はまったくない、と断言する人もいます。世の中には上に立つ人間がいて、その人間が立派になるように力を注ぐべきだ、と。

でもね、いくら自分の子供が立派になって人の上に立つ地位につけたとしても、他者への思いやりを養えなければ、その人が下の人たちの為に役に立てるとは思えないのです、私。

周りにいる人を大切に出来ていても、それはきっと友人だったり、同じような立場の人が多いと思う。同じような境遇の人間を思いやることはそんなに難しいことじゃない。想像しやすいし。

そのなかで満足してしまうと、それ以外の人間は違うものとして心に残さなくなってしまったりすることもあるんじゃないかと。

子育てって怖い。

どれが正しいとか間違っているとかはわからないけれど、それぞれの親がそれぞれの正しい道を説いていくのですから、その子の人格の根っこの部分はやっぱり親の影響が大となるわけで。

そう考えると本当に怖い。責任重大です!

ちゃんと出来ているのかな。。。

kei

 

 

 

 

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