スタッフの日々

月日がたって

2010年09月13日

土曜日。父の友人のお通夜に行くことに。

ジェルネイルを落とす時間がなかったので、上からベージュのマニキュアを塗ってごまかすことにしたのですが、じっくり家で塗る時間もなく、駅のベンチに座って電車を待つ間、塗ることにしました。。。非常識なのはわかっております・・・

まず1本。塗ったところで、名前を呼ぶ声が。

辺りを見回すと、中学からの友人がっ。よりによってこんなところを、、、

「お通夜に行くの?」「うん。時間がなくてごまかしてたとこ。」

でももう続けられない・・・後にするか。

彼女の隣りには小さい女の子。そう。ママになったんだもんね。

という私の横にも小学生の娘が。

「懐かしいわあ。」娘の制服をみて。そう。彼女も私も娘と同じ学校だったから。

中学1年生で同じクラスになって、6年間のほとんどが一緒のクラスだった気がする。誕生日も1日違いだったし。

娘も来年中学生。ってことは、こんな感じのときから知ってるんだね。ふたりでちょっと感慨深げ。

楽しい偶然でした。

お通夜の前に娘の靴を買いにデパートへ。

サイズを測ったり、あれやこれやと選んでいる間に1本ずつ、周りに見つからないように塗りました。あまり綺麗じゃないけど、とりあえずなのでよし。

そして妹とも合流してお通夜へ。

小さい頃から中学に入るくらいまで、夏は毎年、父の友人達と長野の八ヶ岳に行っていました。

父達はゴルフコンペ、母達と子供達はプールや牧場で遊んで。楽しかったー。

その中心人物だった方が亡くなったのです。

最後に会ったのは私の結婚式だったかも。

棺のおじさんの顔はほとんど変わっていなかったけど、髪が白く薄くなって、それがなんだかとっても悲しくて。

ふたりの子供はおにいちゃんは結婚式に来てくれたけど、妹は留学中だったので、八ヶ岳で会ったのが最後だったと思うのだけれど、会った途端、懐かしくて、なんだかタイムスリップしたみたいで、思わず二人の頭を撫でそうになってしまったほど。弟妹みたいな感じだったから。

おばさんも「あの頃は楽しかったわね。」と。それがとっても重い一言に感じられて。

親達も今の私より若くて、元気いっぱい。きゃっきゃしてた。

それからいっぱい大変なことがあって、みんな年をとった。子供達も大きくなっちゃったし。

懐かしくて幸せなときだったんだろうな、って。

私は過去を振り返って、あの頃はよかった、という言葉は絶対使わないけれど、大人になって色々と悩みや苦労もある今、おばさんの言葉が少しわかった気がするのです。

そしてきっとこれからもっともっとわかるようになる。

大人になると背負うものの多さ、立ち向かわなければならない出来事がどんどん増えていくと思うのです。

それはちょっと辛い気もする。

だけど、苦労の中でひとつだけいいことがあるとすれば、それはその経験によって、周りの人に共感し、寄り添っていくことができるようになること。

きっと数年前の私だったらおばさんの言葉がこれほど心に留まることがなかったと思う。

それって心の幅が広がったってことですよね。ちょっと嬉しいです。

辛いこと、悲しいこと、楽しいこと、嬉しいこと、、、いろんな経験を自分の中で消化して前に進めれば、それは本人の力になり、大きさになるはず。

だから私はあの頃はよかったとは絶対にいわない。いったら今の私が可哀想だし、いろんなことがあっての今の私だから。

おばさんの言葉でちょっと心がしょげかかったけれど、大丈夫。今が一番幸せだから。一種の暗示?

 

月日の流れをつくづく感じた日、でした。

kei

 

 

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