スタッフの日々

おばちゃんになる

2010年03月24日

会社に行く途中、工事をしていて道が細くなっていて、向こうからはベビーカーを押した人が。

雨で傘もさしているし、ぶつかりそうだったので渡らずにベビーカーに道を譲ろうと待っていました。

その人は待っているこちらに会釈をすることもなく、通りすぎていってしまって・・・

別にね、たいしたことをしているわけではないですし、お礼をいって欲しくて譲ったわけでもないですよ。

だけどね、それって最低限のマナーじゃないかと思うんです。

会社で別の話をしていて、この出来事を思い出したので社長やキキに話したところ、ベビーカーにまつわる残念な出来事、結構多いみたいなんですね。

ラッシュ時に大きいベビーカーを畳まずに乗っている人、携帯しながらベビーカーを押しているので突然止まって流れを邪魔してみたり、道をふさいでしまっている人。

「乗り物に乗るときにはベビーカーは畳む」っていう規則をつくればいいのに、と社長。

まあ、確かに、混んでいる場合は抱っこひも(スリング)を携帯して、ベビーカーは畳む、ベビーカーもなるべくコンパクトなものにする必要があると思います。上の子も小さい場合はその子の手を引いて、荷物も持って・・・と、ママは本当に大変だと思います。

だけど、混んでいる時間に乗るのだからやっぱりそういう配慮は欲しい。仕方がない理由があったとしても。

ガラガラなときは畳まなくてもいいと思います。だけど、お友達どうし、2台のベビーカーを並べて、っていうのはちょっとね。

「大きなもの」を持っているという感覚で、周りの人の邪魔にならないようにする。これって常識。

実は1998年までは東京メトロはベビーカーは畳んで乗らなければいけなかったのだそう。

今は無料手荷物、という位置づけで使用者のマナーにまかせているみたいです。

そう考えると私の娘のときはすでに畳まなくてもよかったんですね。だけど私は必ずダコビー(抱っこひも)を持ち歩いて、ベビーカーは畳んでいましたし、その頃のママたちはそうしていることが多かったように思います。

今ほど駅のエレベーターが充実していなかったせいもあるのかもしれませんが、ちょっと迷惑だよね、ごめんなさい、くらいの気持ちだったような。

そういえば、家の近所の小さいスーパー(かごを持っている人同士がすれ違うのもやっと、というくらい)で堂々とベビーカーを乗り入れているママを先日みかけました。いつもお店の脇にベビーカーを置いて買い物をしていた自分を思い出して、「このお店にベビーカーで入るなんて、すさまじい勇気(←変な言い回しだけど、それくらいびっくりだったんです)だわー。」ってつぶやいてしまいましたよ。

なんでも決まりをつくらないとダメな世の中なんでしょうかねえ。

自分のアタマでは考えられない時代なんでしょうかねえ。

一気におばちゃんになった感じ。

マナー、常識、思いやり。これって育っていく間に培われてくるものですよね。

最近は他人に叱られなくなったからなのかな。親も叱らないしね。自分優先な考え方、っていうよりも、他人のことに思いをめぐらせられない人が多くなっている気がします。

よかったな、私。厳しく育ったおかげかも。親や周りの大人たちに感謝ですね。

うちの娘は大丈夫かな。「思いやり」をテーマに子育てしているつもりなのですが・・・

少子化だから国全体で子供を育てよう!

子供手当てだったり、子育てしやすい環境を準備したりって、国もそれなりに頑張っているけど、それだけじゃまずいと思う。

もっと身近な子供たちに大人が目を向けて、自分の身内のように接していかないと。

いいことをしたら誉める、悪いことをしたらめいっぱい叱る。困っていたら手を差し伸べる。声をかける。

うちの母はまさにこのタイプ。下町のおばちゃん度100!あーあ、そんなとこまで、おせっかいだな、って思うこともあるけれど、このおせっかいこそが将来の日本を救うのではないかと、最近、つくづく感じます。

随分少なくなってきてしまった「おせっかいおばちゃん」。

私もそんなおばちゃんになりたいと思います。

もちろん、心だけです。見た目は禁おばちゃん!です。

kei

 

 

 

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