スタッフの日々
司法面接
2021年06月25日
今日のyahooニュースで。
「滋賀県内の運動教室で女児が指導者の男(69)から強制わいせつの被害を受けた事件で、司法面接の手法が活用された。女児の40代の母親が京都新聞社の取材に応じ、我が子が被害に遭ったことに対する心痛を語るとともに、大人の卑劣な行為に苦しんでいる子どもが被害を打ち明け、正確に伝えられるための環境づくりの大切さを訴えた。」
司法面接?
なにそれ?
「司法面接(forensic interviews)とは、虐待や事件、事故の被害を受けた疑いのある子ども(および障害者など社会的弱者)から、できるだけ正確な情報を、できるだけ負担なく聴取することを目指す面接法です。 ・事実の調査を目的としています。」
知らなかった・・・
娘が高校生の時、個人レッスンの楽器の習い事の講師にされたこと。
実際にキスされたとか暴行されたわけではなかったけれど、楽器を教えるという名目で後ろから抱きしめたり、楽器の持ち方の指導と称して服を脱げとかもっと上にまくれなどと強要したり、卑猥な言葉をかけたりが半年以上に渡って続けられた。
最初の頃、講師を信用していた娘はまさか、と思っていたので、本当に指導の一環だと思っており、でも、「そんなに服を上げたら見えるから嫌だ」と拒否したり、下から覗き込んで服の中をみようとする講師からなんとしても逃げようとしたりと、娘なりに対処しようと頑張っていた。
半分は怖くて、半分は確信もないのにそんなことを言ってはいけないと思ったようで、私にも何も言わなかったのだけど、でも、自分から習いたいと嬉しそうに通っていたのに、ぐずぐずとしてなかなかいかなかったり、体調が悪いから休みたいといってみたりと、レッスンを行きたがらなくなってきて。
あるとき、「自分で行くっていったのに!」と叱った私に、号泣しながら話し出した娘。
すぐに講師の師匠(責任者)に連絡し、レッスンを辞めたい旨とその理由を話すと、師匠は慌てて謝罪の連絡をしてきたのだが、レッスンの際に録音(音をとるため)をしていないことがわかると証拠がないと思ったのか途端に強気になり、弁護士を雇い連絡をしてきた。
私もすぐに警察や友人の弁護士に相談し、みんな娘の為に尽力はしてくれたのだが、警察は「証拠がないので被害届を出しても刑事事件としては難しいと思う。娘さんに嫌な思いをさせることになるし」という結果だったし、弁護士は「調停をするならバックアップする」と言ってくれたけれど、そもそも証拠がないので完全勝利は難しいと思っている為に、調停でも強気に出ることができない様子だった。
家族はみんな、「訴えるなんてやめなさい」と反対したし。
これで泣き寝入りしたら娘の心の傷はつきっぱなしなのに。戦っても消えることはないけれど、娘が「嘘つきじゃない(相手側がそういった)」ということは証明してあげないと、講師の罪は明らかにしてあげないと、私だけは味方になってあげないと、と私自身が名誉棄損で訴えられることも覚悟で弁護士にも内緒で反撃に出た。
それが見事に、思った通りに功を成したので、調停も突然スムーズに進み結果的には勝利したのだけど、でも、もしその時に「司法面接」というものを誰かが教えてくれたら、きっともっと娘にとっていい形になったのではないかと、すごく悔しい気持ちになった。
現に今も娘はトラウマになっていて、その楽器が嫌いだし、「男の人が怖い」。
その講師が娘にした罪はとても重い。
大人からすれば、「大きなことにならなくてよかったじゃない」ってことかもしれないけれど、娘はどんなに怖かったか、誰にもいえずにずっと苦しんでいたことを思うと、講師の心にも一生のトラウマになるような傷を負わせてやりたいと心から思う。それができるのならば今すぐにでもやりたい。
あー、思い出しちゃった。本当に嫌な出来事。
いや。忘れたことはないのだけれど。その講師も責任者も幸せになんかならないで欲しい。
「赦し」を説かれても知らん、そんなこと。
私は絶対に赦さない。
あいつのSNSをときたまチェックして、何か陥れられないかと真剣に考えることもやめない。
私が死んだら絶対に化けてでるからな。
覚えておけ。