スタッフの日々

猫捕獲大作戦

2021年04月01日

去年、ナツミントさんと妹がかかりつけの動物病院待合室で出会った男性に「虐待を受けたからか、怪我をしている猫がいる。捕まえたいのですがどうにかならないでしょうか?そこは不特定数の人間が各自勝手に餌やりをしている場所で猫の数だけどんどん増えてしまっている。仔猫が多くなると保健所に通報して一気に処分。去勢避妊手術を誰もしないのでまたどんどん増えるの繰り返しなのです。」と相談を受け、結果的にクロエを保護することになった猫村。

なんとかしなくちゃと思いつつ、1年近く経ってしまい、先日、その男性に近況を聞く連絡をしたところ、「全く変わりないですね。今もお腹の大きな子もいるし、仔猫2匹だけでいつもいたりもします。自転車でやってきて蹴っている人もいます。」

春ですからね。仔猫の季節です。

このままにしちゃいけない。

知ってしまったからにはちゃんと関わらなくっちゃ。

団体を立ち上げたらと1年考えていたことなので、早速ナツミントさんに連絡をして捕獲器を2台、以前保護活動をしていた犬仲間に5台借り、妹、姪、娘、お手伝いをしてくれるべスパパの5人で捕獲大作戦を実行しました!

こうやって準備していると興味深そうに遠巻きに見ている人、声をかけてくる人などがわらわら。

「ああ、この辺りは餌をあげる人、結構いるからね。増えて困るから禁止してもこっそりやってきてあげていくんだよね。」

猫が好き、お腹が空いているのにかわいそう、という餌やりさんの気持ちはわからなくもないのですけれど、嫌いな人の中には猫に危害を加える人もいますし、加えないながらも猫の存在を疎ましく思う人は少なくない。数が増えれば増えるほどその「嫌い」という感情も大きくなってくるでしょう。餌やりをするならば、これ以上数が増えないように避妊去勢手術を受けさせる、そこまで責任を持てば数も増えないですし近隣の人も地域猫として受け入れてくれたりしやすくなるのになあって思うのです。

そこまでしないと無責任だとも思います。餌やりだけというのは自分本位の行動に他ならないです。

いい意味でも悪い意味でも近隣の人達はこれだけ猫に関心があるのですから、誰かが声を上げて猫にとって住みやすい環境を整えてくれてもいいのに・・・

とぷりぷりしつつ、捕獲器を設置していきました。

あら。結構簡単に捕獲。黒猫ちゃんは仔猫。おやつをあげると食べてくれたので、捕獲器を置いてちょっと離れてみたら1分で入ってしまいました。

この子もどうぞ、って感じでわりと簡単でした。

この茶トラはある会社さんの敷地内で。

「駐車場で餌やりをする人がいて困るんだよね。もう増えて増えてさ、会社の引き出しを開けたら仔猫をうんでいたり、冬場は車のエンジンルームに入っちゃったりしているんだよ。みんな動物が嫌いなわけじゃないから仔猫が生まれる度に里親を探してきたはいたんだけど、きりがなくてね。手術してくれるの?喜んで協力するよ!」と会社の責任者さん。

この白黒も会社のそばで。重いっ!

この日は上の4匹。黒仔猫以外はみんなオスでした。

11時から始めてこの時点で18時半過ぎ。お願いしていた動物病院へ電話をすると、「えーーーー!4匹もーーー!血大丈夫?手伝ってよ!」

うちの犬達もすでに8時間近く留守番をしているので誰かが戻らないと。

べスパパの車で娘と姪が先に帰宅してもらい散歩に行ってもらうことにし、妹と私は病院へ。

注射を2本打つとみんな吐き戻して眠りにつきます。

妹が体を綺麗に拭き、私はケージを掃除して。

「体を拭いてもらうのも初めてだよね。耳も全部綺麗にしておこうね。」妹がそう声をかけながら丁寧に拭いていきます。

そんなことをしていると先生が「準備できたよ。」

私が手術室に入り、耳カットなどのお手伝い。

メスでカットして切り口を焼きゴテで焼き、止血剤を塗るのですが・・・

これって火傷だよね。カットしたのも痛いだろうし火傷も痛いに違いないよね。おまけにオスは睾丸を取りだした傷口を縫わない。小さな切り口だけど、動物ってすごい。

そう考えつつ、もし飼い猫だったら前日から絶食して術前管理をしっかりした上で麻酔医や看護士もついて麻酔の管も入れて・・・万全の体制で行ない、術後は痛み止めを使って、だものね。運命といえども同じ命なのにこの違い、、、なんだか苦しくなり、「ごめんね、痛かったね」と申し訳なく思いながらのお手伝いでした。

仔猫なのに4匹、お腹にいたのでした・・・

その日は妹のガレージで全員宿泊。

 

翌朝、現場の会社さんから「入ってるよー!」と電話をもらい、夕方に捕獲器を回収にいきました。

妹は昨日のオス3匹をリリースする為にやはり現場へ。

みんな元気でやれよーーーー。

会社に設置した捕獲器に入っていたのは耳カットされていた子だったのでそのままリリースし、昨日みかけた怪我をした仔猫を探しに行くと、あ、いた。

おやつ作戦で捕獲器を置いてしばらく離れると、

入ってたーーーー!

病院に連れて行き、また手術。

怪我は化膿していなかったので大丈夫そう。

この子もメス。昨日の子よりさらに小さく生後4ヶ月くらい。

昨日の仔猫もこの子も猫エイズ・白血病ともに陰性なので里親を探すことにしました。

 

一気にやらないと意味がないので捕獲大作戦は今週末も行なう予定です。

頑張らないとね。

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