スタッフの日々

姪の卒業式

2021年03月17日

姪の卒業式でした。

4月からは中学生。早いっ。

コロナゆえ、保護者の出席は1人だけ、謝恩会は15分だけ、というちょっと残念な卒業式だったそうです。

エスカレーター式で友達の多くは一緒なので友達だけを考えれば「まあ、いいじゃん」ですが、校舎が変わり、先生達とお別れするのはとても寂しいものですよね。

娘の小学校の卒業式を思い出しました。

その数日前に東日本大震災が起きました。

下級生たちは下校した後だったのですが、ちょうど娘達は卒業式の練習で大講堂にいました。

ものすごい揺れで泣き出す子もいたそうです。

その時私はオフィスから徒歩2分の外苑前の駅構内で電車を待っていました。

あれ?めまいかな。

ぼーっとしていたら、私以外の全員が走って改札も素通りして駅の外へ。ようやく、大変なことが起きたんだ、と気づき、後について外に出てみると、246通りの車が全部ストップ。お店の棚のものが割れて落ちていたり、通行人がみんな携帯でどこかに連絡しているという状況でした。

私にも知り合いから電話があり、「大丈夫か?」

その電話を終えると、それから後は電話がつながらなくなりました。

急いでオフィスに戻ると、社内は特に問題はなく、「すごかったね!」

テレビをつけると、やっぱり大変なことになっているんだ!とわかりました。

電車も車も動かない状況だったので、学校まで歩いて娘を迎えにいくことにしました。よりによって10cmはあろうかというヒールでしたが、40分程度だったのとそこまでの光景も衝撃的だったので急ぐ気持ちばかりで痛いとか歩きづらいなどは全く感じなかったです。

学年の父兄では2~3番目に到着したようで近くに住む他の子達も預かって帰ろうかとも思いましたが、連絡がつかないのでかえって迷惑になると考え諦めました。その時の子供達の顔、今でもよく覚えています。みんな不安そうで泣いている子もいました。

車で迎えに出た父兄は通常20分程度の距離でも4時間を費やしたそうなので、徒歩以外はみんな立ち往生だったようです。結局先生と一緒に学校に泊まる子達もいました。

娘の学年の子供達は学校にいたので無事を保証されていましたが、先に下校した下級生達は駅の途中で被災してしまい、真夜中まで父兄と再会出来なかった子も。駅員さんや周りの大人達が支えてくれたという話を聞きました。携帯電話の所持は禁止だったのですが、この日以来、許可されるようになりました。

そのすぐ後の卒業式。

父兄は1名、下級生達の出席もなし、来賓もなし、遠方の教師も出席できないというものでしたが、当日学校にいる全ての人、職員さんからお掃除の方まで、みんなが講堂に集まって、歌を歌い、祝福してくれたのでした。

みんな大号泣。

今思い出しても涙が出てくるくらい、温かで素晴らしい式でした。

 

姪もきっと特別な思い出になっていくことだと思います。

卒業おめでとう。

 

 

 

 

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