スタッフの日々

ガリガリちゃん事件

2020年01月24日

ここ数日、犬仲間からの相談事に対応していてバタバタしていました。

相談事とは、飼い主から虐待を受けている犬を助け出してほしいというものでした。

話しを聞くと、これがもう酷いもので。その犬の写真や動画も見せてもらったのですが、もうずっと食餌を与えられていないんじゃないかと思うくらいガリガリ、骨と皮状態でした。

この犬の他にも、以前飼っていた仔犬も半年でいなくなったとか、里親サイトから譲渡してもらった犬も突然いなくなり、「猟友会に渡した」と答えたとか、背中に刃物で切りつけたような傷を負い血だらけになっていた仔犬もいたとか、精神異常者としか思えない内容で。

なんとか住所は突き止めたのですが、東京から180km程離れた場所なので、すぐに確認することもできず、本当に心配で。

また、その飼い主という男は「オラオラ系」なのだとか。

ということで、私もある人に相談。

「よし!俺が行って見てくるよ!」

いや、まだ大丈夫、もう少し状況を把握してから、などと言いながらも、やっぱり行くしかないかなあ、一緒に行ってもらうか、などと考えていると、「もう向かっているから!」

早っ!

「着いたよ。この部屋かな?あっ、リードがある。ここだ。ピンポンしてみるわ。」

「ねえねえ、オラオラ系だっていうから、上手く話してね。気をつけて!」

「オラオラ系。大丈夫、得意だから。面白いな。」不敵な笑いを。

まあ、あなた、強そうだけどね。本当に強いのでしょうし、いろんな意味で。

「終わったらすぐに電話してね!」

と、すぐに連絡があり、「出ない。留守かなあ。車はあるし、電気はついているし。出かけるにもなんにもないところだから車なしじゃあいけないだろ。近くにいるだけかな。もう少し待ってみる。」

そこからしばらくしてLINEで「いる」「居留守だ」

それに気づかず、ちょうど相談してきた犬仲間から電話があったので、それに応対していると、さらにLINEで「call me back」「この野郎だ」「やばい内容」

慌てて返信したのですが、未読。少し待ってもう一度返信したのですがまだ未読。

えーっ!

電話も出ないし。

ものすごく不安になる私。

何度かかけていると、「ちょっと待ってて。大丈夫だから」

数分後、電話があり、とりあえずホッ。

でもまあ、内容がびっくりで。

コノヤロウ、クソヤロウ、でした・・・

もしかしたらそんなこともあったりして、とは話していたのですけれどね。まさかね、がまさか、でした。

動物の命をなんだと思っているんだっ!

どいつもこいつも自分のことばっかりだっ!

許さない!

でも、みんなで一番心配していた犬の生存は確認できた(ガリガリでしたけれど)ので、それはよかったのですけれど。

この飼い主とのやりとりを聞くと、本当に上手く話しをしてくれていたので、「お利口!(←高飛車だ)」「すごい!」「頭の回転早い!」と感心しきりでした。

もう感謝しかないです。

犬の為に、そして私達の心配の為にひとりで車を運転して行ってくれて、ちゃんと対面して犬の生存確認もしてくれて、「よかったじゃん。事実がわかって、安心したし。」

恩着せがましいことは一切いわない。

もう素晴らしすぎ!

到着後のLINEでも「ずっと疲れただろうから。とにかく一旦休んで。」「全然大丈夫だから。みんな、なにも気にせずでいいのっ!」

逆に気遣ってもらう始末。

神かっ!

この飼い主達は最低な人間でしたし、相談してきた犬仲間も「人間不信になるわ。人って信じられないんだって思っちゃったよ」って言ったくらいの事件でしたが、その犬仲間も見に行ってくれたこの人も、ものすごくちゃんと動物も人も思いやれる、自分を差し置いても周りを守ろう、助けようとするかっこいい人達で、そんな人達がここにもいるのねと実感できたのは嬉しいことでもありました。

他にも妹やイベントの仲間達も心配して尽力してくれていました。

みんな素敵です。

神さまはちゃーんとみているはず。

神さま。ガリガリちゃんのこともどうぞ助けて下さい。幸せな道に連れていってあげてください。お願いします!

 

 

 

 

 

 

 

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