スタッフの日々
うーちゃん募金
2019年09月04日
9月2日、妹に車を出してもらい、うーの目の治療の為に横浜の病院に行きました。
炎症は随分とおさまってきてはいるようです。よかった。
でも、やっぱり見えてはいない気がします。今後も見えるようになるかは「回復の希望を持って」といったところ。
前にも書きましたが、うーの左目は最初の手術で水晶体の中身を全て取り除いたのですが、通常、そこに入れるはずのレンズを入れることができず(水晶体の嚢が奇形の上に弱くて一部が破れていたりしていた為)、普通とはちょっと違う見え方にはなりましたが、視力がなくなることもなく、低すぎる眼圧ゆえ、隠れ炎症があるのかも、という恐れはありましたが、術後2ヶ月は穏やかな状態が続きました。
が、突然、目を痛そうにするようになり受診すると、「再発です」。
あまりの早さでの再発に目の専門医である先生も「想定外」でした。
ただ、最初から、これだけの月齢の低さ(4ヶ月)での白内障発症で先天性の問題が沢山あることから、かなりの確率で再発はあるだろうとはいわれていました。
仔犬、それも成長期まっただ中なので細胞の増殖も成長期。目に見えるレベルでは100%水晶体の中身を取りきったけれど、細胞レベルではほんの少し残っている可能性があり、それが増殖する可能性が高い、ということだったのでした。
なるべく手術を引き延ばしたいと考え、薬を飲み、点眼の回数を増やし、様子をみていると、少しずつ炎症はおさまり、とりあえず手術は避けられました。
8月。目の状態が落ち着いたので、去勢と胃固定の腹腔鏡手術を目とは別の病院でしました。なるをブリーダーから買った病院長のところです。その少し前にはなるも同じ手術をしています。色々考えたのですが、腹腔鏡手術が得意なところだったこと、なるの手術をしたいといわれたので安易になるを買った責任を負ってほしいと思ったことで決めました。そして、なるとうーを同じ手術で差別したくなかったのでうーもそこで受けることにしたのでした。
手術が終わって迎えに行くと、歯の専門医から、歯が1本足りないこと、そこの部分の歯茎を触るとどうも下にでていない歯がありそうだ、といわれました。歯がない場合は問題ないのだけれど下に残っている場合は歯茎を切って出してあげるか抜くかしないと将来、その歯が中で溶けて癌化するなどの悪影響を及ぼす恐れがあるとのことでした。それを調べる為に新たに予約を取って麻酔をかけて歯のレントゲンを撮る必要がある、と。
どうして今回の麻酔をかけた時に一緒に撮らなかったのかしら?と一瞬思ったのですが、きっと術前検査の時には歯の専門医ではなく別の獣医師が診察したから気付かなかったのね、と思い、黙っていると、歯の専門医が「手術の時には色々やることが多くてレントゲンを撮る時間が取れなかった」といったのでした。その時の院長のやりとりも含めて推測すると、やっぱりそれは「言い訳」。そんなの、ある程度の状況を把握できる飼い主であれば容易にわかることなのだから、術前に歯の状態まで確認できなくて、と正直に言えばいいのに、と不信感。もっというならば、院長が「自分がなるの手術をする。うーもやるよ」といったのだから、術前検査も責任を持ってやるべきだよね、と思ったのでした。なるの手術の時も結局、術前検査も別の獣医師がしたし、手術も最初のところだけしか見ていなかったくらいなので、まあ、期待はしていませんでしたが。
そんなこともあり、そして手術ばかりでかわいそうだとも思い、一応予約は入れていたものの、歯の治療を躊躇していたのですが、、、
8月23日。朝起きたら、うーの目がちょっと白い?
という、今回の手術の日の出来事が起こったのでした。(8月26日の日記に書いてあります)
手術をしながら次の手術のことを考えていた、という先生の言葉の通り、きっとまたすぐにうーの目は再発するでしょう。
それも回を重ねるごとに内容もハードになっていくに違いありません。
去勢と胃固定の病院長に「小さいし、目や歯、こんな仔犬でガングリオン・・・この子はこれからも色々起こるし大変だと思うよ」といわれたように、私もきっと色々あると思っています。
うーはそれでも本当に明るく元気いっぱいなので、気持ち的には随分救われていますが、それでも毎回何かが起こるたびに胸が痛みます。
それとともに、医療費の負担も考えてしまいます。
手術だけでも何十万という金額が毎回かかり、経過観察などで毎週のように診察を受け、そのたびに一万数千円がかかります。
どんな犬(猫なども)でも大きな病気を抱える可能性はありますが、やはりなるのようにきちんとしたブリーダーからの子(もちろん私が自分で欲しくて買ったわけではありません)と比べて、うーのような経緯の子は可能性が高い。歴代の我が家の犬達はうーと同じような量販ペットショップから来た子や保護した子ばかりなので、深刻な病気のオンパレードで、ずっと病院のお世話になり続けました。
保護犬猫に新しい家庭、幸せな家族との生活をと保護団体を支援したり里親を探すお手伝いをしているのに、心から動物を愛して保護犬猫を里子に迎えてくれる人達の優しい決意の中に、そういったリスクがあることから、気持ちだけでなく金銭的な負担をもかかってしまうのってどうなんだろう?と思ったのでした。
せめて保護動物(犬猫兎など)の里親さんが少しでも負担が少なくなれば、もっと保護犬猫を引き取れるかも、という家庭が増えるかもしれないですし、高齢の子でも里親がみつかりやすくなるかもしれない。高齢の方でも(何かあった時に飼育を引き受けてくれる家族がいれば)里親になれるかもしれない。
保護動物の里親さんを対象にペットの高額医療に対しての助成ができるシステムを作ってはどうかしら、と思ったのです。
最終的にはNPO法人にして活動をしていきたいと思うのですが、まずは「うーちゃん基金」という名前にして、個人の方からの寄付を募り、ある程度の形にできれば企業からのサポートも募れる。
6月のチャリティイベントは塩田妙玄さんの講演会をメインにすることで「ペットロス」をテーマとした形で支援物販をしたのですが、今後のイベントには主催する私達独自の意義を持ったものを出していきたい、それがイベントの意味になる、どうすればいいだろうか、とずっと考えていたので、そうだ、このNPOをテーマにしていこう、立ち上げるまでは「うーちゃん基金」として、高額医療に困っている里親さんのちょっとのお役、に立てる活動をしよう!と。
私達と書きましたが、今はまだ私だけの考えです。これからみんなに説明して意見を聞いてみなくちゃ。
お金が絡むことって簡単じゃないと予想されます。
同じようなことを考えた人がいると友人の獣医さんから聞いたのですが、「病院に行ったと嘘をついていた人や医療費をごまかしたりする人がいたのよね。善意で行なっても必ずそれを悪用する人がいるんだよね。だから細かく規定をしないと。」
やっぱりね。そう思って色々と考えていました。
「1回10万以上の高額医療のみ。かかった病院の明細をもらい、その中から50%まで、上限20万まで、保険でカバーされた分は除く」とか、「保護動物の里親さんが対象」とか、「手術費用のみ」とか、、、
難しいでしょうね、この規定。色々な人に意見を聞いてみないとですし。
まずはクラウドファンディングで「うーちゃん募金」を作り、SNSでアカウントを取り、この活動を知ってもらうこと、賛同してもらい寄付を集めることかな。
形にならないとNPOにはならないし、企業の賛同も得られないですものね。
「うーちゃん募金」からの「うーちゃん基金」。
やってみよう!