スタッフの日々
助けてくれるのは
2018年07月12日
学校から帰宅するなり、「今日さ、駅のホームで『誰か警察呼んで下さい!』って叫ぶ人がいたからそっちのほうを見てみたら、おじいさんが痛そうにしていて逃げようとしている若い男の人を止めようとしている男の人がいたんだよね。『おじいさんを殴っていただろ!』とも叫んでいて。それなのに誰も足を止めようともしないし、もちろん警察に連絡しようともしていないんだよ。信じらんない。スマホを持ってにやにやしている人もいるし。」と怒る娘。
で、そういう自分はどうしたの?と聞くと、
「もちろん手伝ったよ。警察を呼ぶより早いと思って駅員さんのところに走って行って連れてきたよ。そうしたら別のところからもうひとり駅員さんが走ってきたんだよ。通りかかったおばさんが呼んできたみたい。新宿だよ!あれだけ沢山の人がいたのにみんな見て見ぬふりだよ。ありえない!」
ああ、私の娘だわ・・・
そして。
本当に残念な世の中だわってつくづく思いました。
もう10年近く前のことになりますが、小学生の娘と会社の帰りに銀座線に乗っていた時のこと。それほど混雑しているわけではなく、人と人が触れることもない程度の間隔がとれるくらいの車内で、娘の後ろに立った40代前半の男性が「ランドセルが邪魔なんだよ!」と娘を押したので、「すみません。こっちにおいで」と娘を引き寄せると、「寄りかかるなよ!」と文句をのたまったのです。
イラッ。
元々娘のランドセルがその男性に触ったわけでもなく、寄りかかっていたわけでもなく、混んでいたわけでもなく。ただ、普段からランドセルの小学生を邪魔だと思っていたからかもしれないしなあ、と謙虚な気持ちで「すみません」と謝ったのに。
その後も「こんな時間(20時頃)に乗るんじゃねーよ!」などと言い出したので、もちろんキレましたよ、私。
「あの、ご迷惑をかけましたか?ランドセルが触ったわけでもないですし、娘のことは最初から私がそばに寄せていたのであなたに触ってもいなかったかと思うのですけれど。」
「邪魔なんだよ!ランドセルをしょって電車に乗るんじゃねーよ!」
はあ?
その一部始終を乗客達はみんなみていました。
このいいがかり、誰も助けてくれないのね、と思って次の言葉をいおうとすると、
「私、ずっと見ていたけれど、このお嬢ちゃん、あなたに何も触れてもいないし、迷惑も全くかけていなかったわよ!」
50代くらいの女性が手助けをしてくれたのでした。
すると、その横にいた30代くらいの女性も「そうよ。何も悪くないじゃない。あなたが言いがかりをつけているだけじゃないの!」
他の女性達も次々と助けてくれたのです。
その男性は「子供がふらふらすると邪魔なんだよ!」とまだいい続けています。
「小さくて軽いんだからかわいそうじゃない!それでも何も迷惑をかけてなんかいなかったわよ!」
最初の女性も怒りモード。
その間、乗客男性達は無言。ホント残念。
「次の駅で降りてください。警察呼びますから」と私。
駅に着き、逃げようとする男性。
私は「みなさん、ありがとうございました。助かりました。」とお礼をいい、男性を追いかけ手をつかむと振り払って逃げたので、「痛い!駅員さん、助けてください!」
男性、駅員さんに捕まりました。ふんっ。
そうなのです。こういう時、助けてくれるのはまずは女性。そして学生みたいな若い男性。
それ以外の男性はたいてい見て見ぬふり。
昨日、ある男性と話していて、「女の人ってさ、優しくないよね。自分のことばかり考えるし、面倒だと思うと見て見ぬふりをして助けたり手伝ったりしないんだよ」というので、それはあなたの会社の女性にそういう人が多いだけじゃない?というと、「違うよ。どこかのセミナーだか何かでいっていたけれど、女性は保身をする性質だから自分の立場や状況をまず考えるんだって。」
あらそう。
私の今までの経験や体験ではどちらかというと反対だけどなー。
でも、そこで反対意見をいったところで言い合いになるだけなのでやめておきました。
少なくとも、私も娘も違うよ、とだけ言っておきます、ここだけで 笑