スタッフの日々
犬は人間の言葉が話せないから
2017年01月13日
「なんだか脚が痛いみたいなんだよね」
7歳のゴールデンレトリバー。40㎏超の大きな子なので「ダイエットしたほうがいいんじゃないの?とりあえず病院で診てもらってくれば?」なんていってた。
「関節炎だって。痛み止めを飲んだら元気になったよ」
そんな感じだったのに、また数日すると「また痛いみたい。ご飯も食べないの」
別の病院に連れていくと「ご飯を食べないなんてうちでは判断しきれないから高度医療専門病院でMRIを撮ってください。紹介状を書きますから」といわれたらしく、
「ねえ、どう思う?」と相談があったのでした。
「うーん。私ならそこに行く前に専門性があり、総合的にも診てくれる、でも高度専門ではない病院にまずは診せるけれど。だって、その2軒では血液検査もしていないしレントゲンも撮っていないんでしょ。じゃあ、なにがなんだか原因がわからないじゃない。かかりつけとしても高度医療分野の対応も可能な病院が適切だと思うよ。高度専門だと整形外科分野で違うならまた予約を取って別の科に、なんて感じで大変だもの。」
そうだよねえ、なんて飼い主さんはいっていたのですが、その翌日には「やっぱり調子がよくない。あなたの連れて行っている病院を紹介して」と連絡があり、紹介することに。
連れて行き体を触っただけで「あれ?いつもこんなお腹ですか?腹水がたまっているような気がするんですけど。」と担当の先生。
・・・
その夜、「結構深刻だった」という飼い主さんからの連絡が。
「心臓から出血していて脾臓も破裂しているみたい。貧血が酷いからすぐ輸血ってなったんだけど、ラッキーなことにすぐにドナーがみつかって輸血して酸素室で入院してる」
ああ。
翌日には犬仲間を集い、輸血。
でも状況はあまりよくない。
どうしてもっと前にわからなかったのかな、、、
なんていっている場合じゃない。
今を頑張らないとね。
ゴールデンやラブなどのレトリバーは5歳を過ぎたらきちんとした病院で健康チェックをすることが大切!です。
そして、大型犬がふらついたり立てない状態になるときは脾臓からの出血を疑う必要があるそう。
脚の痛みは脾臓が破裂したことからきたもののようです。破裂するときって全身に痛みが走るみたいなのです。
そういうことを知識として知っているかどうかでもその後の状況が変わるかもしれません。
というわけで、どうしようかと悩みましたが書いてみました。