スタッフの日々
大人の会話に入ってくる子供
2016年11月24日
友人と立ち話をしていたときのこと。
その友人の友達にショックな出来事があり、ちょっぴり真面目な話を小声でしていると、お互いが知り合いの小学校中学年の男の子がそばに来てなんとなく輪に入って話を聞いていました。
しばらくすると、「ねえねえ。それってどうして?何があったの?」と次々と質問をしてきたので、「大人の話ー」とはぐらかすと、「えーっ、なんで?教えてよー」。
友人が「大人の話に口を挟んじゃいけないの!」というと、「えーっ。そんなの嫌だよー。僕、大人だもん。教えてよー」となおも食いついてきてちょっとびっくり。
この子は親から「大人の会話に入ってはいけない。大人が話をしている時は黙っていること」と教わっていないのだろうか。
これ、大多数の子供が小さい時に親から叱られますよね。私も叱られた記憶がありますし、もちろん小さい時の娘にも叱ったこともあります。立場をわきまえろ、って話です。
その男の子ははきはきしていて受け答えもきちんとしていて「いい子だよね」と評判。その子の親に「子育てが上手」という人もいるくらい。
確かに人懐こくて可愛いです。でも実は以前から私はこっそり、この子は大人の中で育った子なんじゃないか、大人達に甘やかされてどんな場所でも大人と対等に発言しても構わない、大人はそれにつきあってあげている環境にいるんじゃないか、なんて思っていたので、やっぱりねって。
子育てが上手といった人は実際に子供がいないのでこの手のタイプの子供を知らないんだろうなって思います。昔より確実に増えていると思います。
空気を読まない、のですよね。大人の様子から察知して、今はそばにいないほうがよさそうだとか、聞かないふりをしなくちゃとか、そうやって色々な年代や立場の人との距離感をつかんでいくものじゃないかと思うのです。
この子は遊んでくれそうな大人(私も含む)に近寄ってきて毎回ちょっかいを出してくるのですが、それをみても親はきっとなんとも思っていない気がします。子供が好きな人なのね、くらいに思っているような気もします。
好きですよ、子供。でも別の用事があってそこにいるのに赤ちゃんでもない子供と走り回る必要はない、って思いながら遊んでいる私。暇を持て余しているのかなあと思うから相手をするだけです。
ほとんどの人が大人の集まる場所で子供の相手をするのは実は面倒くさいって思っているはず。「私、子供が大好きだから楽しいのよー」っていってくれるのは社交辞令だと気づいたほうがいいです、親は。だって自分だったらその状況で自分の子でもないのに相手をするのって楽しいかしら?ねえ。
そういう風に育ててしまうと、子供の世界で我慢ができなくて、ふてくされたり意地悪をしたり我を通そうとしたりするようになってしまうことがあるんですって。
それって親のせいですよね・・・
今日のお弁当はなし。調理実習ですって。