スタッフの日々

画像: レ・ミゼラブルと父と義弟

レ・ミゼラブルと父と義弟

2015年06月29日

「聖書の時間にレ・ミゼラブルを少しずつ飛ばしながら観ているんだけど、ちゃんとしっかり観たいからDVDを借りてくる」と娘。

子供の頃、原作を読んで暗い気持ちになったという印象があったので、私は観ないからね、というと、「いやー、ちょっと観てみてよー。ハッピーエンドだからさ」と。

じゃ、パソコンをやりながらチラチラと観るよ・・・

始まってすぐに、「ほらー。暗いじゃん」と文句をいうと、「ここだけだから、大丈夫だから」と娘。画像も暗くてやっぱり嫌なんだけどな。

が、主役のヒュージャックマンを初めとする出演者の歌が上手い!素敵!あっという間に引きこまれてしまいました。

もう涙、涙。158分という長いミュージカル映画なのですが、最初っから最後まで泣きっぱなしの私達親子。

エボニーヌの両親が経営する宿屋のシーンが私はどうしても好きになれず(陰鬱として堕ちた生活の縮図のような印象)、ドキドキと重くなってしまったのですが、全体的には愛をテーマにしていて、とてもいい話だったと思います。

観終わって2人で話した感想は「人は誰でも、どんな境遇でもその中で精いっぱい、自分の頭で正しい、常識だと判断しながら生きている。だから弱っている妹の為にたった1個のパンを盗んだジャンバルジャンを執拗に追い続けているジャベールも正義の元に生きていたんだよ、悪気はないんだよ。人として、愛として大きくみればそれが偏っている感覚だとわかる。でも、本人は本人の中で生きているのでそれしかわからないんだね。かわいそうな人だったね、ジャベール。人は各々で違った感覚や常識、意見がある。それを自分と違うというだけで否定してしまうのは、とても悲しいこと。誰でも共通する部分と相いれない部分ってある。もし違う部分があるとしても、それを認めて、それでもその人の核の部分を愛せるのであれば、その人を受け入れていきたいよね。」でした。

翌日は実家に行きました。

ちょうど父とそんなことを話す機会があり、父は「パパはね、相手の嫌な部分とか自分と違っている部分とかがあっても、その人の本質、根底がいい人だと思えば、その人と付き合っていけるタイプなんだよ。○○(私)もそうだよね。完璧な人間なんていない。誰にでも欠点はある。だけど、その欠点だけをみていたら、どんな人でも否定して生きなければならなくなるよ。我儘だし、面倒くさいことをいうけれど、根本が思いやりがあって優しい人であればパパは付き合っていくよ、その人と」と。

父のいう通り、私は父に似ているんだなと思ったのでした。

だってそのほうが幸せですもの。

一部分に幻滅しても他が素晴らしければいいじゃない。誰だって素敵な部分とあれれ?って部分がある。

もし違う、間違っていると思ったら、その都度相手にいえばいいのだもの。会話することもなく、自分の中だけで消化しようとしたり決めつけてしまったりするのは相手との関係を正しくない形にしてしまう可能性があるもの。

これは妹の夫との話でもあるのですが、義弟は妹と付き合うまでは恋人に対しての不満やあれ?と思うことなどを一切いわなかったのだとか。「でもさ、○(妹)と付き合うようになって、ちゃんと話し合わなきゃいけないんだ。そう思ったときにきちんといわなくちゃいけないんだって思ったんだよね。そしてそれはとてもいいことだったんだよ」と。こんなこといったら嫌われちゃうかなとか、喧嘩になって面倒くさいかな等と考えていわなかったのだそう。そうすると、そのときの負の感情がどこかで爆発してしまったりして、結果的に実際よりも大きくそして修復するのが大変な状態にしてしまっていたんだと。

そうなのです。その都度きちんと自分の気持ちや感情を相手に伝えてわかってもらうことがとても大事だと思うのです。それが相手と真摯に向き合うことだと思うのです。

ダメだと決めつける前に何故そう感じたかをきちんと伝えること。話し合うこと。

それが大事だと思うのです。

大切な人であればなおさらです・・・

 

今日のお弁当。

肉巻きおにぎり。

茄子とピーマンの生姜醤油マリネ。

トマトの中華風スクランブルエッグ。

アーモンドチーズ。

さくらんぼ。

 

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