スタッフの日々

逃げられなかったから
2014年10月29日
中2の息子に「24時間以内に死ね」といった父親。そしてその息子が首をつって死んでしまった事件。
その父親は日常的に息子を虐待していたのだとか。
その事件に対して、「そんなに大きいのであればどこかに助けを求めるとかして逃げればよかったのに」という声も聞きますが、そんなことできないくらい精神的に追い詰められていたのではないかと思うのです。
身近にいる人間に肉体的、精神的にダメージを受けさせられ続けていたら・・・
恐らく冷静な判断なんか出来なくなってしまっているに違いないと思うのです。
その置かれた状況から出てみれば、「なんだ、逃げられるじゃん」って思えたかもしれません。反抗できたかもしれません。でも、その世界にどっぷり浸かってしまった人間は外の世界に身を置くことが容易じゃなくなってしまうのではないかと思うのです。
頭の中も体全体も、全てがそのことに支配されてしまっていたのではないかと。
死んだら楽になれる、そう思ってしまったのかもしれません。もういいやって。
DVを受けている人の状態もそんな感じなのではないかと思いますし、理不尽な相手との仕事や恋愛に振り回されている人も似たような感じかなって思ったり。
その人達だって、他人のことであれば、冷静にアドバイスもできるはずです。あり得ないでしょ、目を覚まして!って思えるはずです。
虐待していたその父親は黙秘しているのだとか。
こういう人は相手の気持ちに立って思考することができないのでしょう。
自分勝手な感情を身近な人間にぶつけるしかない、可哀想な人。仕方がなかった、って思っているのでしょうか。
子供は何があっても親への愛をなくすことはないと思うのです。それをわかっているから甘えていたんだろうと。
もう起きてしまったことは戻らない。息子が帰ることはないのです。
でも、もし息子のことを思いやれる心が生まれているのであれば、一生彼のことを思って生きていって欲しいと思います。
生きていたならば、今までの分、一生かけて大切にしていこうと決意するのと同じくらい、彼を愛していってくれればいいのに、と思います。
そうでもしないと息子は報われない。
悲しい事件ですね、とっても。
今日のお弁当。
おにぎり2種。鶏ごぼうとツナマヨ。
豚肉と豆苗、ザーサイの炒め物。
鯖の味噌漬け焼き。
じゃがいものさつま揚げ。
霜降りひらたけとプチトマトのバジルチーズ焼き。
ぶどう。