スタッフの日々

くろちゃん

2013年03月05日

先程、近所のママ友からメールがありました。

「くろ(子猫の名前)が血尿が出たので病院に連れて行ったところ、伝染性腹膜炎という診断。あまり長く生きられないらしい。早くて1週間だって。戻ってきても食欲旺盛でご飯を食べているから、気づいてあげられなくて。全然ダメだね。子供達にどうやって伝えればいいのか・・・」といった内容でした。

くろは我が家のたらこと同じくらいの月齢の子猫。

たらこを拾ったときにすぐに里親に名乗り出てくれたのだけど、うちの娘がどうしても飼いたいとごねた為、あまりにも申し訳なくて、里親募集サイトから同月齢の可愛らしい白黒の子猫を私が探しだしたのでした。

家族皆で本当に可愛がっていて、つい先日も最近のくろちゃんの画像を見せてもらったばかり。

私も本当にショックです。

伝染性腹膜炎は多くの猫が持っているウイルスが何かの拍子に突然変異してFIPウイルスに変わり、そうなると治る見込みがなく、早ければ1週間、長くても数ヶ月、もし、インターフェロンやステロイドで一時的に調子が良くなったとしても、数年以内には必ず再発し、再発した場合は治らない、という恐ろしい病気だそうです。

免疫力の低い子猫や老猫がかかりやすいようです。

人や犬ならば急性の下痢程度で治ってしまう病気だっていうのに。

「ウイルスの体内での突然変異で発症するするみたい。突然だから誰も悪くないよ。とりあえず体力、免疫力が落ちないようにしないとだから、食べてくれるのは嬉しいね。薬が効いてくれればいいけど。」そして「くろちゃんが幸せで気持ちのいい毎日にしてあげたいね、って子供達にいうかな、私なら」という内容を返信しました。

ママ友は「(子供達に)そういってみる」と。

 

この病気は腹水が溜まったりと苦痛を伴い、最期は呼吸困難になると、いろんなところで書いてありました。治療もかなり負担みたい。

想像しただけで辛いです。

でも、何匹もの犬猫の最期を看取り、最近心から思うことは、『無理をさせてはいけない』ってこと。

もちろん1日でも長く一緒にいたいですから、少しでも可能性があるのならばと積極的な治療をしてしまうのが家族。

特に人間の言葉が話せない動物の場合は飼い主が代わりに決めていかなくてはいけないので、本人の意思はないのです。

本人はもちろん、死にたいなんて考えないはず。でも、辛いな、痛いな、苦しいな、とは思っているはず。短期間の治療で確実に治るのであれば、辛い治療も頑張ってほしいですが、治らないのであれば、家族から離して入院させたり、嫌いなことをさせるのはやめたほうがいい。そう思うのです。最新、最高の治療をさせるという「最善を尽くす」は飼い主の自己満足だったりするんじゃないかな、って、今はつくづく思うのです。

本当ならば、大好きな家族とできるだけ一緒にいて、苦しいときはさすってもらい、不安なときは声をかけてもらう、、、それが一番の望みなんじゃないかな、って。

どんな形でも後悔は生まれます。やった後悔、やらない後悔。どちらもずっとずっと心に重く残っていきます。

だから聞かれてもいないのに他人が意見してはいけないけれど、もし「何をすればいいと思う?」って聞かれたら、そう答えると思います。

 

そして今、私は彼女に何ができるのだろうか。

考えているところです。

 

 

 

 

 

 

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