2021年09月15日
白米の一日。
あらゆる部分で人のサポートがないと生活できません。
朝。人のそばで眠るのですが、目が覚めるととりあえずトイレ。タオルを胴体に通して体を持ち上げ歩行のサポートをすることでトイレまでたどりつきます。
猫砂だとバランスが取れず転んでしまうので、トイレの中には犬用のトイレシートが敷いてあります。そこで体をトイレの壁で支えたり、人が支えながらのおしっこ。そのまま倒れてしまうので終わったら急いで外に出してあげます。
うちの猫達はみんななぜかシート好きで、一度すると「変えて!」となるので、シートは毎回変えていますが、白米はうんちもまた別のトイレでするので、最初のトイレを出ると、2個目のトイレに入り、うんち。うんちはある程度ふんばらないとでないものですが、白米はそのふんばる力がないので、支えてあげるか倒れながらうさぎの糞みたいなころころとしたものをいくつかします。
それが終わるとお水。お水もひとりでは飲めないので、支えてあげながら器を口元まで持っていき、白米は首を振動させながら、鳥のようにつんつんすることでお水の位置を確認し、少しずつなめます。これがかなり長い時間をかけるのです。
ここまでするとちょっと一休み。
人はトイレシートを換え(他の猫たちも次々とするので5分の間に各トイレを3回ずつくらいは交換します)、水を入れ替え、犬散歩へ。
帰宅すると、猫たち、犬たちのご飯。
ようやく白米玄米の朝ご飯です。
玄米はケージの中にご飯を置き、隔離します。そうしないと犬達に取られてしまうから 笑
白米は人の脚の間に置き、体を支えてご飯の容器を口元へ。うまく舐めとる力もないので、固めのペーストとドライを混ぜたものを一口ごとに小山のように盛り上げ、それをパクっとしてもらいます。
ご飯の途中で必ずトイレとお水。朝と同じように介助しながら両方を終えると、またご飯の続きとなります。
食べ終わると、口の周りや手足を綺麗に拭いてあげ、しばし休憩。
遊びたい盛りの玄米がしつこくすると、動けない白米はギャーギャー鳴いて怒るので、玄米用に動くおもちゃも買いましたし、カスレ達が遊んであげたりも。
白米が遊びたそうにする時はおもちゃで少し遊んだり、外に連れていき、景色をみせたり。
寝るまでにご飯は3回、合間にスープを飲ませたりしています。
昼間に眠る時も落ちると自分で動けないので人のそばにいてもらうようにしています。
夜中も何度も起きてのサポートです。新生児がいるうちみたい。可愛い♡
白米は恐らく小脳に障害があるのだと思われるので、運動の神経がうまく働かないのですね。
寝ている時は何もないのですが、意識があり自分で体を動かそうとすると振動となってしまうので首が揺れてしまったり、下半身に力が入らないので歩くのが困難なのです。
だけど、頭はしっかりしていますし、食欲もあります。ホントにちっちゃな頃からテレビをみるのが大好きで、それは今も変わらないですし、遊びたいなあという気持ちもあるのです。
他の猫たちが自由に走り回っているのをみながらたまに寂しそうな顔をしているのをみると、なんともいえない気持ちになり泣けてきます。
生後1ヶ月まではいたって普通でしたし、それからもしばらくは動けていたので、白米自身も動ける頃の自分を知っているのです。それがまた切なくて。
きちんとした原因を調べる為にはMRIを撮らなければならないので、来月、4ヶ月になる頃には麻酔もかけられる大きさになるので予約をしました。
まあ、何人もの獣医師にも診せましたし、MRI以外の検査をした結果が「母体の妊娠後期のパルボ感染の影響による小脳の障害」だろうとのことでしたし、私が調べてもきっとそれだろうと思うのですけれど。
でも、もし別の原因、例えば脳に水が溜まっているなどや後天性の原因があるのであれば、それを解消することで改善の見込みもあるとのことなので、検査をしようと思います。
そんな白米の状態なのですが、ネットをみると、同じ「小脳低形成」の猫ちゃんでも大人になって元気そうに暮している子などもいるので、白米のレベルってどんなものなのだろうと思い調べてみると、下記のようにレベル化されたものをみつけました。
猫の小脳低形成の重症度レベル
●軽 度
軽度の小脳低形成の猫は非常に有能で、特別なケアはほとんどまたはまったく必要ありません。
症状:
• 異常な歩行(ハイステップ:歩行が誇張される,ワドル:アヒルのような歩様)
• 時折のバランスの喪失
• 微妙な頭の震え(興奮時またはストレスを感じた時)
能力:
• 歩く
• 走る
• ジャンプ
• 階段
特別なケア:
• 屋外に住むことはできません
• ハイサイドのトイレが好ましい
• カーペットや敷物を推奨、必須ではありません
●中等度
中等度の小脳低形成の猫は自分で動き回ることができますが、体の一方が他方とは別のことをしているように見えることがあるかもしれません。
症状:
• 足を大きく広げて歩く
• 頻繁なバランスの喪失、低下
• 顕著な頭の震え(特に興奮時またはストレスを感じた時)
能力:
• 短い距離を歩く
• エキスパートクライマー
特別なケア:
• 屋外に住むことはできません
• 自分自身を支えるために、ハイサイドのトイレが好ましい
(健常猫よりも乱雑になる可能性があります)
• バランスを取りやすいカーペットや敷物の上で過ごさせる
• フードや水飲みは高くする
• 落下時に怪我をしないように家具を改造(バンパーの追加など)
●重 度
重度の小脳低形成の猫は一人で歩くことができず、特別な注意が必要です。
症状:
• 歩くことも立つこともできません
• フリップとフロップで移動(Flip:でんぐり返し,Flop:ドサッと倒れ込む)
• 絶え間ない頭の震え
能力:
• エキスパートクライマー
特別なケア:
• 屋外に住むことはできません
• トイレの使用についてサポートが必要な場合があります。
ハイサイドまたは尿パッド付きのトイレボックスが好ましい
• グリップして前進しやすいようにカーペットを推奨
• 食事を摂る体勢になるのに助けが必要かもしれません
• 落下時に怪我をしないように家具を改造(バンパーの追加など)
• 移動性と四肢の協調性の向上に役立つ車椅子の使用は理想的かもしれません
あ。
白米って重度じゃない?
重度、だよね・・・
よかった!
白米をあの劣悪な飼育環境から連れ出せてよかった!
あのままあそこにいたら間違いなく白米はオス猫に食べられていたでしょうし(その前に玄米ともに衰弱死していた可能性のほうが高いかな)、もし育ったとしても飼い主が白米のサポートをしてくれることは絶対(と言い切れます)なかったでしょう。死ぬしかなかった、ということです。
助けた命はなにがなんでも幸せにしてやります。
責任を持って私が白米のサポートをしていきます。
(玄米も最初からどの獣医師がみても「この子の顔、ちょっと気になるよね。水頭症の特徴を持っているよね。」でした。
今のところその様子はないのですが左右の鼠径ヘルニアがあり、やっぱり何かしら問題を抱えています。)
白米がこうなったのは100%飼い主のせい、人間のせいです。
と、言い切る為に、原因をきっちり調べてきます。
皆さま、応援宜しくお願い申し上げます。